2019/08/11 20:06
私の作品にはポリシーがある。
それは、「言葉」と「写真」を使うことです。
「言葉」というものは、使いようによって様々な姿に化けます。時には誰かの心の支えとなり、時には誰かの人生を大きく揺るがし、時には誰かを傷付けたり、人生を通して「言葉」によって受けた影響の数は誰しも数え切れないほどある経験だと思います。
私もその一人です。
だから私は、「言葉の力」を信じています。
「言葉」は、酷く強いメッセージ性を持ち、誰かに何かを訴えかける上で最も身近で、最も鋭く、計り知れない力を持ったツールの一つであると感じているからです。
幸い私は、人生の中でその「言葉」に度々影響を受けて、「言葉」に対して思考する時間を比較的多くとってきたと感じています。
一言一句で意味が大きく異なる日本語を主として、時には英語も使用してデザインに生かしています。
また、私はフィルムカメラで写真を撮影することが好きです。
父親の影響もあり、幼い頃からカメラは身近な物でしたが、カメラを始めたのは、つい3年程前になります。
それから何度も近所のビックカメラに足を運び、現像・データ化を行いました。
しかし、それらの写真は「処理」ではなくとも「創作」でもなく、「記憶」だと考えていたため自分にとってしか価値がないこと知っていました。
とはいえ、自分にとっては大きな価値を持ったものだったので、ただパソコンの中に保存していくだけでなく、なにか生かすことのできる場所を探していました。
「記憶」として切り取られた私の人生の一面が、私に対してのみ価値を生み出すのではなく、同時に誰かの心を動かす、価値のある物になってほしいと願っています。
Jinkingtosh (from PainKilleRhythm)